バイクを高く売りたいと思うなら、個人売買という選択肢もあると思います。
たしかに個人売買は高く売れる可能性がある売却方法ですけど、トラブルも多いです。
相手がお金を払ってくれないなんてことになれば、回収するための時間も無駄ですし疲れるだけです。
この記事を読んでいただければ、個人売買ではどんなトラブルがおきて、どんな対処法で回避すればいいのかがわかるようになります。
そもそも個人売買はやめて、買取業者で売った方がメリットが大きいことも理解できます。
個人売買はバイクを高く売れますけど、どんなトラブルがおきやすいのかを知っておかないと後悔することになります。
できれば、個人売買はやめて普通に買取業者などで売却することをオススメします。
僕も、若い頃に個人売買で売却をしたことが5回ほどありますけど、さんざんな結果で終わることがほとんどです。
毎回、後悔してました。
今なら知識も増えて、どんなトラブルがおきそうなのかもわかるので、問題なく個人売買で売却することはできますけど、正直なところ面倒なのでやらないと思います。
このような経験からバイクの個人売買でよくあるトラブルや買取業者で売却したほうがいい理由を解説していきます。
バイクの個人売買のトラブル
- 名義変更をしてくれない
- お金を払ってくれない
- クレームを言われる
- 詐欺の可能性がある
このようなトラブルがあります。
ちなみに僕はほとんど経験してます…
では、それぞれ解説していきます。
名義変更をしてくれない
バイクを売った相手が名義変更をしてくれないことがあります。
これが1番困ります。
名義変更をしなければバイクの所有者は、ずっと売却者ということになるので、税金を払わないといけないし、犯罪に使用されたら最初に疑われるのは、あなたです。
売ったはずのバイクの税金を払うのなんかイヤだし、警察沙汰なんてもっとイヤですよね…
- 「今、忙しいから時間ができた必ず行くから」
- 「すぐに名義変更しなくても大丈夫でしょ?」
このようなことを言って先延ばしされてしまいます。
名義変更するためには陸運局や役所にいかないといけないので、面倒な作業になるので、後回しにしたい気持ちはわかりますけど、時間がたてばたつほど面倒になってきます。
そして、そのまま音信不通になると、さらに面倒なことになります。
名義変更は最優先でやってください。
名義変更をしないとどうなる?
名義変更の話は重要なので、もうちょっと書いておきます。
基本的に名義変更をしてなければ、バイクを売却をしたとしても登録上は売却者ということを覚えておいてください。
なので……
- 交通事故の賠償責任を負う場合がある
- 購入者が違反をしたら連絡がくる
- 軽自動車税を払わないといけない
- 犯罪に使用されたら疑われる
このようなことが考えられます。
デメリットしかないですね…
個人売買のトラブルは他にもありますけど、名義変更をしてないことにより発生するトラブルは精神的に疲れます。
名義変更は安易に教えないでください。
【名義変更をしてくれない】の対処法
名義変更をしないと、いろいろなトラブルがおきてしまうことは理解していただけたでしょうか?
各トラブルの状況にあわせての対処法はありますけど、そんなことより、最初にしっかりと名義変更をすればいいだけです。
余計なことを考えるよりも、これが1番簡単です。
- 一緒に名義変更をしに行く
- 一時抹消登録の状態で渡す
名義変更をしてくれない1番の原因は、名義変更のやり方を購入者も売却者の二人とも知らないということが多いです。
やり方を知らないので、売却者は購入者に名義変更をお願いしてしまいます。
もちろん購入者もやり方を知らないので、調べるのが面倒で後回しにしてしまいます。
なので、売却者がしっかりと名義変更のやり方を調べて、購入者に教えてあげないといけません。
できれば陸運局などに一緒に行って、名義変更が完全に完了したことまで確認したいところです。
もしくはバイクを一時抹消登録の状態にしておけば、ナンバーもなく道路を走ることができないので、購入者が絶対に名義変更をしないといけない状況をつくることができます。
一時抹消登録をしてあると個人売買だと買い手がつきにくいですけど、その後のトラブルを考えれば、しょうがないことです。
個人売買では名義変更を最優先でやってください。
お金を払ってくれない
これもよくあるトラブルです。
お金を払ってくれない状況はいろいろありますけど、特に分割払いには注意してください。
分割払いでお金を払ってもらっていたら途中から返済が滞ったりします。
分割払いは絶対にやめましょう。
購入直後はバイクを手に入れた喜びで、しっかりと払ってくれますけど、数カ月もたてば支払いが窮屈に感じてきます。
人間なんてそんなもんです。
- 「今月ピンチなんだ」
- 「来月まとめて払うよ」
このような言葉がでてきたら要注意です。
1度でも許してしまうと、その後も同じようなことを言ってきます。
さらに分割払いだと毎月お金が振り込まれているか確認するだけでも面倒だし、音信不通になればお金を回収するのも難しくなります。
せっかくバイクを高く売りたいと思って個人売買をしているのに、お金を貰えなければ意味がありません。
分割払いは途中で返済が滞る可能性があることも覚悟してください。
【お金を払ってくれない】の対処法
個人売買では必ず一括払いで売ってください。
一括払いであればお金のトラブルは、ほとんどなくなります。
絶対に信用できる人でなければ分割払いはやめましょう。
もし、どうしても分割払いで売却しないと状況になってしまったら、「免許証のコピー」と「家族の電話番号3件」をひかえてください。
このくらい押さえておけば未払いの抑止力にもなりますし、最悪、家族に払ってもらったり、購入者のバイクを売却してしまい返済にあてることもできます。
分割払いはトラブルのもとなので、まずは一括払いできる人だけに売却してください。
クレームを言われる
個人売買だと売却後にクレームを言ってくる人も少なくありません。
- エンジンがかからなくなった
- タイヤが減っている
- キズがついている
- 電球が切れた
- 遅い
- 乗りにくい
- 想像と違った
まだまだ、ありますけどバイクの知識がない人に売ってしまうと、なんでもかんでも言ってきます。
さらに「値引きをしろ」「お金を返せ」なんて言ってくる人もいます。
個人売買でバイクを購入する人は、バイクに詳しい人か、バイクに無知な人が多いです。
バイクに詳しい人であれば、自分で修理したり整備ができるので、そこまでトラブルになりません。現車確認の段階である程度のことがわかるので納得して購入します。
そもそも適正価格がわかるので、高く売ることが難しい相手です。
逆に無知な人は、店で買う感覚と同じなので、しっかりと整備されているバイクが安く手に入ると思っています。
売る相手がどんな人なのかを見極めるのも個人売買では重要となります。
【クレームを言われる】の対処法
- ノークレームの念書を書いてもらう
- バイクの状態をしっかりと説明する
まずは、引き渡し後になにがおきてもクレームをしてこないように念書を書いてもらいます。
念書とは約束事を書いた書類ですね。
この念書が法的に効果があるかということよりも、書いてもらうことによってクレームをさせないことが目的です。
ほとんどの場合、なにも言ってこなくなります。
なにか言ってきても「念書、書いたでしょ」で終わります。
次に重要なのが、バイクの状態をしっかりと説明して相手に納得して購入してもらうことです。
タイヤが減っていたり、チェーンが伸びているなどの、そろそろ交換したほうがいい消耗品を説明してあげてください。
そして、エンジンの調子や立ちゴケでついてしまったギズのことなども話して、問題ないようなら購入してもらってください。
もし、問題があるなら値下げをしたり、売却をしないようにしましょう。
クレームを言われないようにするには、売却前が大事なので、この2つをしっかりとやれば、ほぼクレームはなくなります。
詐欺の可能性がある
個人売買は詐欺の被害にあってしまうこともあります。
1番シンプルなのはバイクだけ持っていかれてお金を払ってくれないですね。
友人とか知り合いとかであれば、あまりないと思いますけど、ネットオークションやSNSで募集したときには気をつけてください。
「来月には、まとまったお金が入るから、その時に一括で払います」
このようなことを言ってバイクだけ持っていかれ、そのまま音信不通になります。
相手の身元がはっきりしていれば捕まえることも可能ですけど、そもそも身分を証明書するものが偽造な可能性もあります。
普通に考えれば、そんなバイクを乗ることは難しいですけど、お金に変えることはできます。
バイクをバラしてパーツだけで販売することもできますし、海外に輸出してしまうこともできます。
詐欺でバイクを手に入れようとする人は乗ることが目的ではなく、お金に変えることが目的なので、いくらでもやり方はあります。
相手も人を騙すプロなので、上手い話術に惑わされないようにしてください。
【詐欺の可能性がある】の対処法
お金を貰うまでは絶対にバイクを渡さないでください。
どんなに上手いことを言われても、必ず現金一括払いとバイクを交換しましょう。
分割もダメですよ。
「とりあえず今回は2万円だけで来月に残り全部払います。」
このようなことは信用しないようにしてください。
相手からしてみれば、バイクを持ってその場から立ちされば勝ちです。
なんか話がテンポよく進んで、上手いこといってるな、と思ったら1度踏みとどまって、本当に売却していい相手なのか考えてください。
トラブルがおきる理由
バイクの個人売買でトラブルなってしまう原因は2つあります。
- 相手を信用
- 金額の設定
まずは購入者をいっさい信用しないことが重要です。
どんなに仲のいい、友人でも詐欺師だと思って売却すれば、やるべきことが明確になります。
ちなみに僕は仲のよかった友人に売却して音信不通になったことがあり、とても後悔しています。
そして、多くの人はバイクを高く売りたいから、個人売買で売却しようとしてますけど、はたしてその金額は妥当ですか?
なんとなく決めてませんか?
よくあるパターンだと「50万円で買ったから30万円くらいで売れるだろう」くらいの感覚で金額設定をしていることが多いですけど、これがトラブルの原因になってしまうことがあります。
実際にバイクを購入して乗ってみたら消耗品を交換しなければいけないし、しっかりと整備されてないので不具合も発生します。
そうなると購入者も消耗品を買ったり、修理をしなければいけないので、金銭的に厳しい状況になり騙されたと感じてしまいます。
分割で支払っていれば、返済も滞るし、返金のクレームなどもおきてしまいます。
個人売買は金額の設定が重要なので、もしわからなければ1度は買取業者に査定してもらいプロの目でバイクの状態を判断してもらいましょう。
その査定を参考に売却額とバイクの状態を説明できるようになれば、適正価格で売ることができてトラブルも少なくなります。
個人売買はやめたほうがいいですか?
はい、やめたほうがいいです。
買取業者に売った方がいい理由
個人売買を問題なくトラブルがおきないように終わらせるためには、やることが多いです。
買取業者ならなにも心配はいりません。
例えば、個人売買で30万円、買取業者なら20万円で売れそうなら、僕なら迷わず買取業者のほうを選びます。
10万円以上のリスクは個人売買にありますし、なにより時間の無駄です。
友人などの購入相手が決まっている状態なら話は別ですけど、個人売買だと最短でも1週間はかかります。
買取業者なら1日で終わります。
金額も30万円で売れそうなだけであって、実際に30万円で売れる保証もありません。
個人売買のメリットは高く売れる可能性があるだけです。
あくまでも可能性なので、売れないこともあります。
結局のところ売値が高ければ購入者もいなくて、ズルズル値下げをするだけで、時間がたっていきます。
その間にもバイクは劣化していき価値がドンドン下がっていきます。
個人売買は時間に余裕があって、売却の知識や経験があれば有効な売却方法です。
もし、個人売買のトラブルに不安を感じるようなら迷わず買取業者で売却しましょう。
オススメの買取業者は【徹底比較】バイクを売るならどこがいい?【高額査定になる買取業者6選】こちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
対処法がわかっていれば大丈夫だよね?
なんか不安だし時間もかかりそうだから、個人売買はやめて買取業者に売った方がいいかな?