バイクに乗るならプロテクターは重要なアイテムですけど、種類がたくさんあり、どれを選んでいいのか迷ってしまうと思います。
事故や転倒をした時に死亡の原因やケガをしやすい部位はほぼ守れるだけの種類があるので、好みにあわせて選んでください。
本来であれば全身プロテクターが望ましいですけど、金銭的や見た目の問題もあると思うので、最低でも胸部プロテクターを着用することをオススメします。
もちろん胸部プロテクター以外にも重要なプロテクターはあるので、この記事ではどんな商品があるのかを紹介していきます。
この記事を読めば、あなたに必要なプロテクターを知ることができて迷わず購入することができるようになります。
プロテクターは着けていれば「絶対に安全」というものでもないですけどダメージを減らしてくれて必ずあなたの体を守ってくれるアイテムです。
必要に応じて買いそろえてみてください。
プロテクターの必要性については【重要】バイク用プロテクターの必要性【つけないと後悔します】こちらも参考にしてください。
私はバイク歴20年で、昔は峠で走ったりウィリー走行なんかを練習していたので、ケガをしないようにいろいろなプロテクターを持っています。さらにスノーボードやスケートボードなんかもよくやっていたのでプロテクターマニアだったりもします。
このような経験からプロテクターの種類や選び方を解説していきます。
プロテクターの種類と選び方
プロテクターを選ぶ時のポイントは次の5つになります。
- 装着方法
- 素材
- 規格
- 部位
- メーカー
これらを意識して購入してみてください。
では、それぞれ解説していきます。
装着方法
プロテクターの装着方法は2パターンあります。
- ウェア内蔵タイプ
- 単体タイプ
ウェア内蔵タイプはジャケットやスボンにプロテクターが内蔵されている物になります。
単体タイプは各部位ごとに買いそろえていくイメージです。
個人的な意見を言ってしまうと、上半身は「ウェア内蔵タイプ」、下半身は「単体タイプ」をオススメしてます。
どちらともメリット、デメリットがあるので注意してください。
ウェア内蔵タイプのメリット・デメリット
ウェア内蔵タイプは脱着が簡単にできるのがメリットとなります。
胸部、背中、肩、肘あたりにプロテクターが入ってるいるジャケットであれば、羽織るだけで上半身のを守ることができます。
プロテクター付きなので、多少はゴツゴツしていて着にくい感じもありますけど、慣れてくれば普段着と同じ感覚で脱着することができます。
デメリットはデザインが選びにくいのと、プロテクター付きのズボンは歩きにくいことです。
なぜかバイク用品はデザインがイマイチな物が多く、人によっては好みに合わないこともあります。
そしてプロテクター付きのズボンはバイクに乗っているだけであれば安全性も高く、脱着も簡単にできますけど、バイクから降りて歩いたりするとなると、ちょっと邪魔になります。
ツーリングに行けば休憩で観光やご飯を食べることもありますけど、その時にジャケットであれば、簡単に脱ぐことができますけどズボンとなると場所を選ばないとなかなか難しいですよね?
ズボンに関してはツーリングの内容なども考えて使用したいところです。
単体タイプのメリット・デメリット
単体タイプのメリットは好きな服装の上に装着できて、気分によって使い分けることができます。
服の下に装着できるような物であれば、自分の好きな格好でオシャレにバイクを楽しむことができます。
服の下に装着するバイク用プロテクター【普段着スタイルで安全】普段着のような格好で安全にバイクを楽しみたいならコチラの記事も参考にしてください。
単体タイプなので必要な部分だけ買いそろえていけば、通勤のときは胸部だけ、ツーリングのときは全身プロテクター、なんてバイクに乗る場面によって使い分けることだって可能です。
デメリットは脱着が面倒に感じることもあることです。
1つ1つの脱着はそこまで面倒ではありませんけど、安全性を高めるために複数個を装着するとなると時間がかかります。
プロテクターを装着するだけで10分くらいかかることもあります。
脱着を楽にしたいなら圧倒的に「ウェア内蔵タイプ」の方がオススメです。
素材
プロテクターを選ぶときは素材も気にしてみてください。
- ソフトタイプ
- ハードタイプ
- 衝撃吸収タイプ
大きく分けると、この3タイプになります。
軽い転倒くらいであれば、どれでも十分な効果は得られますけど、激しい転倒や事故の事を考えるとハードタイプをオススメしたいところです。
着心地や安全性にかかわるので、購入する前には確認しておきましょう。
ソフトタイプは着心地が良い
素材自体が柔らかめなので、肘や膝などのよく動かす部分に装着すると快適にライディングを楽しめます。
ソフトタイプでも十分に効果はありますけど、ハードタイプに比べるとたよりない感じはします。
脱着のしやすさや、ライディングの快適さをもとめるならソフトタイプのプロテクターを選択してみてください。
ハードタイプは安全性が高い
見た目が多少ゴツゴツしてしまいますが、安全性は高いタイプになります。
肘や膝などのよく動かす部分に装着すると動かしにくいと感じることもありますし、うまくフィットしないと擦れて痛くなることもあります。
逆に胸部や背中などの致命傷になりやすいけど、あまり動かさない部分はハードタイプで守りたいところです。
プロテクターを着けるなら基本的に安全性の高いハードタイプをオススメしたいところですが、バイクを楽しむためには快適性も重視したいので、装着する部分によってハードとソフトを使い分けてください。
衝撃吸収タイプは安全性も高く快適性も高い
衝撃吸収タイプはソフトタイプとハードタイプを両立させたような素材です。
有名なところでD3O(ディースリーオー)なんて物がありますね。
普段はソフトタイプのような柔らかさで、強い衝撃があたったときだけ硬くなります。
なので、脱着やライディング中も快適ですし、転倒などをしたときはしっかりと体を守ってくれます。
ただし、値段はちょっと高いので予算にあわせて検討してみてください。
規格
プロテクターを選ぶときは次のような規格があることを覚えておいてください。
- CE規格なし
- CE規格レベル1
- CE規格レベル2
プロテクターには安全性の目安になる「CE規格」というものがあります。
CE規格とは、欧州統一基準で定められた安全基準をクリアすることで認証されて、ヨーロッパ地域で販売することが可能となるものです。
日本ではCE規格がない物も販売されていることもありますけど、ヨーロッパ地域での販売を視野に入れていないだけで、必ずしも安全性にかける商品というわけではありません。
細かい基準を解説していると長くなってしまうので、この記事では割愛しますけど、わかりにくい安全性を数値化するめには「CE規格」は重要だと言えます。
簡単な話しCE規格に通っていれば安全性が高い、さらにレベル1よりレベル2のほうが厳しい安全基準をクリアしています。無規格のプロテクターは安全性が低い可能性があるので注意してください。
と言うことになります。
なので、安全性を重視したいのであれば、迷わずCE規格の商品を選んでください。
大手プロテクターメーカーであれば、ほとんどCE規格を取得しているので、そこまで気にしなくても大丈夫ですけど、購入前には念のため確認しておきましょう。
部位
プロテクターを装着できる部位は次のような物があります。
- 首
- 胸部
- 脊椎
- 肩
- 肘
- 腹部
- 腰
- 尾骨
- 大腿
- 膝
- 脛
- 踝
ほぼ全身になにかしらのプロテクターを装着することが可能です。
1回の転倒や事故で全ての部位がケガをするわけではないですけど、転倒のしかたによってはどれもケガをする可能性はあります。
こればっかしは予測することができません。
もちろん全身プロテクターであれば安全性は高まりますけど、動きにくくなりますし、お金もかかってしまうので、重要な部分を優先に購入してください。
プロテクターは各部位を単体で購入できる物もありますし、近い部位とセットになっている物もあります。
- 胸部+脊椎
- 腰+尾骨
- 膝+脛
このような商品を選んで、なるべく多くの部位を守るようにしましょう。
優先的に購入したいプロテクター
- 胸部
- 腹部
- 脊椎
- 肘
- 膝
まずは胸部と腹部を守るプロテクターを着けることをオススメします。
この部位は死亡事故をおこしたときに致命傷になりやすいので、必ず守りたい部位になります。腹部だけを守れるプロテクターはあまり見かけないので、胸部プロテクターの腹部までカバーできるような物がオススメです。
脊椎(背中)は強い衝撃を受けると後遺症が残りやすいので事故をおこしたあとの人生に大きく関わっているため重要です。
胸部と脊髄はセットで装着できるようなプロテクターが豊富なので、そのような物を購入してしまいましょう。
次に肘と膝です。こちらは軽い転倒でもほぼ確実に擦りむいてケガをするポイントなので必要となります。
どのプロテクターを買っていいのか迷ったら胸部、脊椎、肘、膝、このような順番で買い揃えてみてください。
メーカー
メーカー選びに迷ったら次の4つから選んで見てください。
- KOMINE
(コミネ) - RS TAICHI
(アールエスタイチ) - XION
(ザイオン) - HYOD
(ヒョウドウ) - POi DESIGNS
(ピーオーアイデザイン)
これらはプロテクターのメーカーとして有名で、つくりもしっかりしているし、安全性も高いと言えるでしょう。
特にオススメなのがコミネとザイオンです。
コミネの商品は値段がそこまで高くないので、コストパフォーマンスが良く信頼性もあるメーカーです。
ザイオンは衝撃吸収素材のD3Oを使っているのでちょっと値段が高くなってしまうのが悩みどころですけど、着心地もよく安全性も高いのでオススメです。
オススメのプロテクター10選
コミネ(KOMINE) スプリームボディプロテクター
まず最初に購入を検討してもらいたい胸部プロテクターです。
スプリームボディプロテクターであれば脱着も簡単にできて死亡事故の致命傷になりやすい胸部と後遺症が残りやすい脊椎を守ることができます。
胸部、脊椎、ともにハードタイプでCE規格の商品でもあるので安全性は高いです。
コミネ(KOMINE) セーフティジャケットα
セーフティジャケットα は胸部、脊椎、肩、肘にプロテクターがついていて上半身をしっかりと守ることができるフルプロテクションジャケットです。
コミネ(KOMINE) プロテクトハーフメッシュジャケット
ウェア内臓タイプのジャケットです。
こちらも胸部、脊椎、肩、肘とプロテクターが入ってます。プロテクター部分は付け外しが可能なので好みにあわせて調整することができます。
XION(ザイオン)プロテクタージャケット
衝撃吸収素材の「D3O」を使用しているので、軽くて薄いのに安全性が高いです。
こちらの商品の上にジャケットやパーカーなどを羽織ればプロテクターのゴツゴツ感が目立ちにくいのもポイントです。
コミネ(KOMINE) CEレベル2プロエルボーガード
肘を守る単体タイプのプロテクターです。
上半身のプロテクターを単体タイプでそろえていく予定ならエルボーガードは必須となるので購入しておきましょう。
コミネ(KOMINE) バイク用 CEレベル2トリプルニーガード
膝と脛を守るプロテクターです。
下半身のプロテクターとしては必須なので装着しましょう。
XION(ザイオン)ヒッププロテクター
下半身を全体的に守りたいなら衝撃吸収素材の「D3O」を使用しているザイオンのヒッププロテクターがオススメです。
膝、大腿、大腿上部、尾てい骨、腰骨、これらの下半身でケガをしやすい部位にプロテクターがあるので、安全性を高めてくれます。
プロテクター部分は薄くズボンの下に着てもライディングに影響しにくいです。下半身をしっかり守りたいけどプロテクターを目立たせたくないと悩んでいる人にオススメの商品です。
コミネ(KOMINE)ウエストプロテクター
ウエストプロテクターは腰回りと大腿あたりをガードしてくれる単体タイプのプロテクターになります。
大腿あたりは意外とケガをしやすい部位です。単体タイプの膝プロテクターと一緒に装着すれば、下半身をしっかりと守ることができます。
コミネ(KOMINE)プロテクトメッシュアンダーパンツ
ハードタイプのプロテクターが尾骨、大腿部、膝に配置されています。
膝はCE規格なので安心感がありますけど、多少ゴツゴツしてしまうので、サイズに余裕があるズボンの下に着用することをオススメします。
コミネ(KOMINE)プロテクトライディングメッシュパンツ
プロテクトライディングメッシュはウェア内臓タイプのプロテクターで、気温の高い夏などに使用してもらいたい商品です。
膝、大腿部、尾骨部にプロテクターがついているので、安全で快適なライディングを楽しむことができます。
夏場のバイクはエンジンの熱でプロテクター装着したくないくらい暑くなりますけど、ウェア内臓タイプのメッシュパンツであればお手軽に安全性を高めることができます。
なるべく簡単に脱着できるのがいいけど、プロテクター付きのジャケットでも大丈夫?
いろいろな種類があるけど結局のところ重要なプロテクターはどれ?
バイク用プロテクターの種類や選び方を教えてください